高齢父に自転車に乗ってほしくない、そんな時は鍵を抜く?

実家には、昔ながらのママチャリと、電動アシスト

三輪自転車がありますが、父は三輪自転車を使おう

とはしませんでした。ママチャリで転倒していること

は知っていたので三輪を使ってほしかったのですが、

これといって良い方法のないまま経過していました。

 

それが、このところ三輪を使う姿をたまに見るように

なりました。よほどひどい転倒の仕方をし、記憶は

なくとも自覚が芽生えたのかな、と思っておりましたが・・

ある時、父からの電話の内容が、

「自転車の鍵を知らないか?」といったもので、

父が三輪に乗るようになった理由がわかりました。

二輪の鍵がなかったのです。

その電話を受けたときは、”また探さなくてはいけない”

と落ち込みましたが、その後、これは好都合だと思い

ました。

 

おそらくですが、転倒した際に、近所の方からも

二輪に乗らないよう指摘を受けたのだと思います。

それを覚えている父ではありませんが、その時は

自戒の意味で自分で鍵を抜いたのではないかと

思います。そして、鍵をどこに置いたかは忘れて

しまったと・・

 

近所の方が鍵を抜くという可能性は極めて低く、

抜いたなら、私に声をかけると思います。

 

もし私が”二輪の鍵を抜いてしまう”という方法を、

思いついたとしても、父からの電話が怖くて実行

できなかったと思います。エンドレスに「鍵がない」

という電話がかかってきそうだからです。

 

今回、細かい経緯はわかりませんが、二輪の鍵は

なくなり、父が三輪に乗るようになり、電話も、

自転車の鍵に関しては1回しか、かかってきて

おりません。珍しく成功例ですが、私が意図した

ものではないので、ちょっと苦笑いな成功です。