神経症に対する東洋的なアプローチについて。

 気功を始めて、25年ほどになります。

個人的に、神経症の治療目的で

気功を始めるのはお勧めできません。

他に有益な時間の使い方があると

思います。

 

栄養をしっかり取ることが、

どんな病気であっても、

治療の一助となり得るように、

気功で、心身を整えることが、

治療の一助にはなり得ると思われます。

 

ただ、気功をすることで、

何らかの特別な力が働き、

治癒に至る、といったことは

ないと思います。

 

昨今、マインドフルネス等も、

神経症治療の一環として、

しばしば勧められており、

精神科医の樺沢紫苑さんも

お勧めされていたと思います。

 

だからといって、マインドフルネスを

やり込めば、神経症が治るかと言えば、

そういうことはなく、

あくまで治療の一助という

位置付けかと思われます。

 

白隠禅師が考案したという

内観法があります。

これは禅病(神経症)の改善の為に

考案されたと言われていますので、

効果を期待しましたが、

私の中の位置付けは

気功と同じです。

 

禅病が現代の神経症とは大きく

ちがう、内容的に現代人の頭に

スッと入らない等、様々な要因は

あるかと思いますが、

ひとまず本に書いてあるやり方に従い、

5年ほど試行錯誤しましたが、

結果は得られていません。

 

患者さんの数だけ、症状の種類がある

神経症ですので、それぞれ個々の症状に

特化したアプローチはそもそも

困難と思いますが、

気功はじめ東洋的なアプローチは

心身の狂った歯車を調整し、

自然治癒を促す方法とも言えるので、

とても個々それぞれの症状まで

効果が及ばない感触です。

  

とはいえ、現在も気功や内観は

継続しています。

何か気づきがあるのではないか、

もしくは、ある一点を超えたとき

効果が得られるのではないか、

といった可能性を残している

からかと思います。

 

神経症の症状が出ているとき、

脳画像で確認できるレベルで、

該当部位の血流不全もしくは亢進が

起きていると聞いています。

 

脳のどの部位の血流に問題があるか

わかっているのであれば、その部位

に影響を及ぼす、何らかの方法が

あるかもしれません。

 

それがヨガのポーズであれ、

密教真言であれ、方法問わず、

チャレンジはしてみたいと

思っています。