せん妄状態での電話がつづく。

このところ、父からの電話が増えています。

夜間と早朝は、ほぼせん妄状態のまま電話を

かけてくるので、父が思うような状況にない

ことをひたすら説明するばかりです。

 

父は建設業でしたので、現在も仕事を続けており、

息子である私は建設現場で働いているといった

状況設定のようです。父が手配すべき資材を現場に

送れていない、机の上に置いていた図面が、夜中に

誰かが来て持って行った、といった内容です。

 

もっと昔の状況のものもあり、屋根からワラを下ろして

大八車で、港に届けなければならない、といった話も

出てきます。

 

それらに安心を与えるような対応をしたいところですが、

私に精神的な余裕はなく、あくまで状況を訂正するばかり

です。

 

日中は「通帳がない」といった電話があり、それも10分

ごとにかかってきて、おそらく見つかるまでかかって

くるので、1時間ほど様子を見て、結局、実家に探しに

帰ることになります。

電話は「帰ってきて探してくれ」という内容ではありま

せんが、「一大事だ」といった内容が10分ごとに、

もしくは留守電に「至急、連絡をくれ」といった内容が

いちいち吹き込まれていてはどうしようもありません。

 

もちろん電話がかからないように操作することも可能ですが、

私に電話がかからなければ、次の親族にかけてしまうので

そちらのほうがタチの悪い事態が想定されます。

何かと経済的支援を求める叔父に電話すれば、それは支援の

口実を与えるようなものです。

 

ケアマネージャーとも相談しますが、電話問題には打つ手

なく、日中できることを検討することで事態の改善を検討

しますが、進展ないままです。

 

最終的には施設入所しか方法がないのですが、今は、

それを強硬に進める余力が私にありません。結局、事態を

見守るしかないのですが・・