高齢、認知症の入歯事情と母の入歯。

母の入歯は、口に合っておらず、手に持っていることが

ほとんどです。食事の際は、一応着けますが、そもそも

合っていないので、すぐにはずして食べています。

 

つまり、ほぼ実用性はなく、話をしていても落ちてくる

ので、見た目の問題もフォローしていません。本来で

あれば口に合ったものの作成を検討すべきかと思いますが、

この問題は棚上げにしています。

 

両親ともに、入歯をたまに失くします。母の場合、ほぼ実用性

がないので、探す必要性は低く、私もモチベーションに欠けます

が、本人は入歯がないことが気になるようで、結局、かなりの

時間を費やします。

 

私は病院に20年以上勤務していましたが、患者さんの入歯

に積極的に関わったことはないので知識はありません。ただ、

入院患者さん等、高齢、認知症の場合、入歯を新たに作ると

いうケースはほぼなかったように思います。

 

なぜなら、本人は必要性を感じておらず、入歯があれば食事が

しやすい、もしくは見た目が良い、といったことがわからなく

なっている場合が多い、また調整困難、管理困難、合わない

入歯は彼らにとっては、口の中にある不快なものでしかない

ので、すぐにはずしてしまう等、理由は多々あると思います。

よって、なんとか口に合っており、入歯を習慣的に使ってきた

患者さんであれば使用を継続し、そうでなければ、なければ

ないまま、なくなったらなくなったままといったケースが

多かったように思います。

 

私の母の場合、実用性がないことは、あまり理解していないよう

ですが、ないと不安なようなので、あることに意義があるので

あれば、そのままでもいいのではないかと考えておりました。

 

母は下顎に歯の根が残っているようであり、合った入歯を作ると

なれば、その歯の処置からしなければならないと推測しています。

その根を抜いて総入れ歯にするのか、そこを差し歯にして入歯を

作るのか、そのあたりはわかりませんが、どちらにしろ、歯医者

に何度も通い、麻酔を使い、処置後は化膿止めの内服と、それら

を考えると、とても口の状態が安定するところまで行き着く自信

がありません。管理面の問題に加え、現状でも私は自分の精神状態

と天秤にかけながら、介護量を模索している状況なので、可能な

限り労力を増やしたくないのが正直なところです。

 

ただ、この件もケアマネージャー等と相談しながら、必要性が高け

れば、進めていかなければならないと思っています・・