私だけかもしれませんが、左右に眼球を揺らすと
一時的に強迫症状が軽減します。その代わり、
継続してすると症状は悪化し、また疲れます。
元々は、引き返し確認をしたくないので、左右を
入念に確認してから、苦手な場所を通過するよう
にしていたのですが、これがどうも左右確認の意味
合いだけでなく、症状自体を弱めているような感じ
がします。
現在では、それほど左右確認の必要性がないシーン
でも、強迫観念が出そうな時は、左右に眼球を揺らし
て対処することがあります。実際に、いつもなら振り
向いて確認するところでも、それほど気にならず、
そのまま進むことができる場合があります。
その理由については、
①左右をしっかり確認したという認識が生まれ
一時的に落ち着いただけ(強迫行為と同じなので、
長期的には悪化するでしょう)。
②左右をしっかり確認したという心理的な満足感、
もしくはこれ以上のことはできないという思いで、
一時的に落ち着いただけ。
③EMDR的効果
①②は副作用的マイナス効果がもれなく付いて
来るので、③であることが望ましいです。
心理療法といっても、極めて具体的な手技を持つ
方法で、ざっくり言えば、眼球を左右に揺らしながら
イヤな記憶を想起することで、その記憶に関わる
ネガティブな思いが処理され、気持ちが整理される
とされています。
あくまで仮説であるものの、なぜそういった効果が
あるかという理屈を読んでみた限り、強迫症状に対して
も効果があると解釈できないことはありません。イヤな
思いや苦手意識を素早く処理し、気持ちを整理するツール
として有効なのかもしれません。
横断歩道や踏切など、加害強迫にとってハードルの
高いシーンでは使うことが多いです。また、いつも
このタイミングで振り向き確認したくなるとわかって
いる場合等も使うことがあります。少なくとも、不自然
な行為なので、できるだけしないほうがいいとは思い
ますが、マイナス効果がないのであれば、使ってもいい
のでは?と考えています。