強迫症のカウンセリング。3月8日のトピックス。

強迫症状が加害、確認、縁起など複数ある場合、

どれかひとつの行動療法を頑張れば、他の症状の改善

も見込めるか?】

ある程度は見込めるのではないか、との回答でした。確認の行動

療法を頑張って症状を改善させれば、加害も同じレベルまでの

改善するか?と言えば、それは難しいようです。とはいえ、

「強迫観念にとらわれず不安・不快感があっても行動できること

を目指す」といったところは、どの症状であっても共通するので、

ひとつの症状に対してどうしても行動療法が難しい時は、他の症状

の行動療法を進めるというのも無駄にはならないように思われます。

もともとyou tube強迫症について配信されている龍の介さんが

「ひとつの症状にアプローチすれば、他の症状もついてくる」と

話しており、そのあたりについてカウンセラーさんと話をしてみま

した。私は加害、確認強迫ですが、加害の行動療法は苦しいので、

確認のほうの行動療法をして加害の改善を得たいという思いがあり

ました。

 

【不安と不快感、手紙の投函でも強い不安を感じるが、不快感が

それほど強くないのでやり過ごしやすいのなぜか?】

不安と不快感の違い、程度の違いがあるので、場面ごとにそれぞれ

の程度や変化を記録し、不安、不快感の段階を整理していくことで、

行動療法として段階的にアプローチするのが良いと思われるとのこと。

おそらく人それぞれなので、手紙の投函の不安は耐えられないという人

もいるであろうし、特に仕事で手紙の投函をする人は、その傾向が強い

のではないかと思われます。私は手紙の投函の不安は耐えやすいですが、

歩行は少し横揺れしただけでも振り向いて確認したいし、確認を我慢

すれば不快感強く、あとあとまで残ります。結局、整理して段階的に

アプローチするしかないというのは、結論として嬉しくないですが、

想定された結論でもあります。

 

【神経を使いそうな用事の前は、行動療法を控えるが、理に叶って

いるか?】

行動療法(曝露)はエネルギーを使うので、その余力を残すために予定

を調整するのは有用だと思われますとのこと。

 

【長期的に同じ強迫観念に苦しめられた経験があるので、行動療法に

消極的になりがち。トラウマ治療に使われるEMDRで、そのあたり

を改善できないか?】

これはカウンセラーさんに意図が伝わりませんでしたが、結論的に「強迫

観念に苦しめられた経験」=トラウマではないので、適応ではなさそうです。

 

【巷の心理学では「どんな奇跡が起こって私の願望は叶って

しまうんだろう?」を口癖にすると、潜在意識での「どうせムリ」と

いった考えが打ち消されやすい、といったことが言われているが、

理に叶っているか?】

これもカウンセラーさんにこちらの意図はあまり伝わりませんでしたが、

行動療法の中で、不安を下げようとするのでなければ一定の効果がある

のではないか、とのことでした。私としてはなぜこの文言が、否定的な

考えを打ち消すのか?という理屈が多少わかれば、口癖にするにも受け

入れが良くなる、という考えでお話してみましたが、そういった方向に

話は進みませんでした。

 

【「見たから大丈夫」という考えで、身動きできない強迫状態から脱する

ことができていたが、徐々に効力を失いつつあるように思う。ひとつの

考えも、使ううちに効力を失うものであろうか?】

「見たから大丈夫」は、行動療法的には強迫状態で安心を得ようとして

いるNG行為。一時的には効果があっても、長期的に見れば症状を悪化

させる。症状が悪化して通用しなくなる可能性もあるし、あとで不安が

出てきやすい、調子が悪い時は通用しない、といったことはあると思わ

れる・・というのが、概ねカウンセラーさんの回答でした。ただ、こちら

としては身動きできない状態のときに、やむを得ず使う方法なので、やや

質問の意図がズレてしまったようです。個人的には、使うのはやむを得ず

と思うのと、やはりひとつの考えにもブームがあるので、効力が薄くなって

いく場合はあると思います。極端に言えば、映画を観て気が大きくなって

いるときは、やや対強迫力が増す代わりに1日しかもたない、というのと

通ずるものはあると思います。