強迫観念がしつこくなる原因は注意力の分散(?)
歩いているときは基本的に前方注意ですが・・
注意力をつかさどる脳はすぐいっぱいになるようで、
歩行中、別のところに前方注意と質の近い注意力を使うと、
そちらに注意力を取られてしまい、前方注意がおろそかに
なります。そうなると脳が警笛を鳴らすらしく、それを不安
と感じるのではないか。そのまま進んだ場合、一度鳴り出した
警笛なかなか鳴りやまず、記憶に定着し、いつまで経っても
消えないしつこい強迫観念となるのではないかと思います。
実際に危険があるかと言えば、注意力がそれているわけだから、
前方がやや危ないことは事実です。とはいえ、脳はそう感じたと
しても、2点に注意することはまずまず可能、危険である可能性
は低いと思うので、脳がそう感じているだけとも言えます。また
そこで「気付かないうちに何か問題が起きたのではないか?」
という強迫観念が生じるわけですが、2点を注意していたとしても、
問題が起きて気付かない可能性はさらに低いので、トータルで言え
ば、脳の警笛に過剰に反応しているだけと言えるのではないかと
思います。
これが2点注意ではなく、1点注意と考え事の場合。脳の警笛は鳴り
にくいと思われます。考え事は注意とは使う脳の部分がちがうように
思うので、考え事をしていても注意をつかさどる脳がいっぱいに
なってしまうことはなく、よって警笛も鳴りにくいのではないかと
思います。考え事をしながら歩いて、ふと気づくと、随分集中力に
欠けていたことに気付き不安になることがありますが、脳としては
前方に注意していたので、警笛は鳴らず、軽減、消失していくあっさり
した強迫観念になるのではないかと思います。
今後、意識すべき点としては、注意力を他に持っていかれた状態、もしくは
2点に注意していて、強い不安に襲われたとしても、
①脳は警笛を鳴らしても、2点注意にそれほど危険はないこと。
②それ以前に、そこで何か問題が生じていれば気付くであろうこと。
これらを再認識すればよいのではないかと思います・・