強迫症状のきっかけに出くわすと、強迫観念が生じ
ますが、その後、比較的短時間で強迫観念が消える
か否かは、出くわした時の注意力・集中力によると思い
ます。
出くわした時、その対象に集中していれば、強迫観念
が生じたとしても消えやすいものになると思います。
その理屈でもって、先日、横断歩道を渡っていたところ
アパートに帰っても、なかなか強迫観念が消えません
でした。集中したつもりでしたが、なぜ・・と考えるうち、
信号が点滅していたことを思い出しました。つまり、横断
歩道を渡るとき、信号に注意力を持っていかれていたのだ
と思います。
もちろん、集中していても強迫観念は出ます。問題は、
それが短時間で消えるか否かです。
あとあと気になりそうだから、と確認する場合、その時、
集中していれば、あとで強迫観念が出ても、時間の経過
とともに消えやすいものになるでしょう。おそらく「充分
なことをした」という心理的な効果もあると思います。
問題の根本解決にはなりません。ただ、四六時中強迫観念に
付き合うわけにもいかないので、ある程度のコツは必要です。
あとで気になりそうだから確認する、ひとまずそれがやむを
得ない場合でも、集中して行えば、その後、しつこい強迫観念
に悩まされることは少なくなると思います・・