今日もなんとか実家へ行く~うつと強迫とともに。

抑うつ状態は、朝から夕方にかけて徐々に改善

していくので、朝、アパートを出る頃は、夕方、無事に

自分のアパートに戻って来ることだけを考えています。

それ以外のことを考える余裕はありません。

 

朝は抑うつ状態が強いので、強迫観念に対する行動療法が

困難です。とはいえ、否が応でも強迫観念は襲ってくる

ので、常にどう対処するか問われます。

 

今日は実家に向かうローカル線に乗っていると、会うと必ず

愚痴を言う同級生と乗り合わせてしまい、なんとか顔を

合わせないように電車を下りようとするうち、それに

気を取られ「確認が足りなかった(誰かにぶつかったり、

倒したりしたかも)」という、強迫観念に囚われました。

 

やや調子がマシのように思えたので、チラッと周囲を見渡し

程度で、そのまま、買い物のためスーパーへ向かいました。

本当は、駅に引き返して、確認したいところです。スーパー

には着いたものの、駅から離れるほどに、戻って確認したい

欲求が強くなります。買い物に集中するうち、なんとか強迫

観念から逃れられないかと、買い物への集中を試みます。

ここで集中力を欠くと、今度は買い物に関して新たな強迫観念

を生むことになるので注意が必要です。

 

買い物を終え、スーパーから出るのが、もっとも苦手な行程。

苦手な行程に集中することで、駅での強迫観念を思い出す作業が

難しくなり、強迫観念の軽減が期待できます。

 

スーパーから出る行程自体は、けっこう確認してしまったので、

行動療法としては60点くらいであったと思いますが、いろいろ

同時進行であったので、やむを得ずといったところです。

この時点で、駅での強迫観念はやや軽減している感じはしますが、

思い出すとゾッとするところは変わりません。

 

スーパーから実家への道のりも、強迫観念が消えることは

ありませんが、このまま徐々に軽減していくであろう感触は

出てきていたので、やや気は楽になっていたと思います。

 

実家へ到着。両親は特変なくひとまずホッとしました。

貴重品も定位置に置いてあり、今日は貴重品探しはしなくて

良さそうです。父がテレビのリモコンで電話をかけようとして

いるので、用向きを確認。叔父にかけるつもりとのことでしたが、

用向きを忘れてしまい、そのままになりました。後でわかったこと

ですが、車の免許更新のハガキが届いていたので、その件で電話を

したかったのではないかと推測しています。

 

比較的、何事もなく午後に至り、父が昼食後のウトウトから

覚めたところで、自分の車がないことこだわり始めました。

 

二年程前に父の車は実家とは別の場所に置くことになりました。

実家に置いてあると乗ってしまうからです。せん妄状態で、

しかも夜中に車に乗っていることがわかり、取り上げる形

でした。

 

いつもであれば、「父の運転が危ないから2年ほど前に預かった」

という説明で、なんとなく納得して終わりますが、今日はなかなか

終わりませんでした。やはり、免許更新のハガキが来たことで、

記憶が刺激されているようです。過去に揉めた内容だけに、その後

1時間弱、説明を繰り返し、徐々に父もトーンダウンしたように

思います。

 

免許更新のハガキは、私が預かり、この件が再燃しないことに期待します。

今後どうするかについては、調べるなり、ケアマネージャーに相談するなり、

対応を考えたいと思います。

 

帰り道。

アパートに帰っても食べるものがないことはわかっていたので、今日は

帰りもスーパーに寄らざるを得ません。帰り道のスーパーは、朝と同様、

もしくはそれ以上に、強迫観念に囚われやすい行程です。”あとはアパート

に帰るだけ””できるだけ強迫観念を持ち帰りたくない”という心理が強く

働き、強迫に囚われやすいので、かなり集中します。

 

買い物はなんとか終えましたが、脳の状態は”強迫脳”ともいうべき、

ちょっとしたことで、強迫観念が出てしまう状態になっています。

やはり買い物をする際の緊張や確認で、脳がオーバーヒートを起こす

感じです。

 

スーパーから出たところで、恐ろしく歩くのが遅い男性が私の前を歩き、

こういう方は抜かすのも怖いので、さらにペースを乱されました。とはいえ、

なんとか歩道で抜かしたものの、どうにも気になり、後ろを振り返り、その

男性を確認してしまいます。そうこうするうち確認が止まらなくなり、一旦

立ち止まり深呼吸することに。再度、思い切って歩き出したものの、振り向き

たい欲求止まりません。そこを抑えて、そのまま進みます。

途中、チラッと振り向いてしまいますが、町中だけにすっきり見えるわけで

なく、ますますモヤモヤする感じが増します。

 

帰り道も、交差点の横断歩道など、苦手なポイントがあるので、それらに

集中し、強迫観念の軽減を期待します。

 

アパートに着いても、胸のモヤモヤした感じはさっぱり消えず、引き返して

確認したいという欲求でいっぱいです。とはいえ、朝よりも具体性に欠ける

強迫観念で、”根拠はないが確認が足りなかったような気がする”といったもの

で、これも時間とともに軽減していく感触はあったので、そのまま雑用を続け、

その後、観念は薄れていきました。事実は記憶として残っていますが、実感を

伴わない感じです。

 

反省点としては、強迫観念の軽減を期待するのではなく、観念に存分に浸って

不安への耐性を付けていくのがベストですが、移動中等は、あまりに気を

取られていては危険なので、振り向きや引き返しを抑えることがひとまずの

目標になるかと思います。

 

夜は、うつのほうが比較的軽快し、行動療法がしやすい反面、暗いので

確認しても見えにくい等が災いし、強迫観念が強く出ます。以前は町中

に住んでいたので、夜でも比較的明るく、スーパーに買い物に行くのが

ルーティーンでしたが、現在は、環境の変化に、症状の悪化等から、夜の

外出は控えています・・