強迫症のカウンセリング。4月26日のトピックス。

今回はもっぱら「歩行時の横揺れがどうしても気になるが

どうしたら良いか?」というところに、私が食い下がって

しまい、時間を使ってしまいました。結論的に、横揺れ後

方確認の一連の動作を細分化し、省きやすい要素から省いて

いく、といった段階的なアプローチは困難であろうという

ことになりました。ひとまずの課題として、横揺れを確認

せずに通過し、あとで気になった場合の対処のほうを課題

とすることになりました。

 

課題①「(横揺れ未確認を)思い出すのはやむを得ずとして、

思い出した時に掘り下げないように注意する」。

 

散歩中に横揺れしたとします。後方確認したいのを我慢して

その場を通過します。その後、さまざまな強迫観念が起こり、

そのまま忘れてしまえば良いのですが、家に戻ってもまだ気

になることが多いです。そこで雑用など、他のことに集中し

ます。でも、思い出します。それを2~3時間繰り返した挙句、

結局、横揺れした現場に確認に戻ってしまいます。

 

こうなる一因は、思い出した時にああでもないこうでもないと

強迫観念と打ち消しや議論をしているからではないかと考えられ

ます。そこで、思い出した時に掘り下げないことを意識し、すぐ

にまた雑用に集中します。掘り下げないまま2~3時間経過すると、

強迫観念が現実味を失い、不安が消失していたり、「そんなことも

あったな」という扱いになっているかもしれません。

 

上記2~3時間は全くの例えですが、「囚われタイム」というものが

あるかもしれません。その”囚われタイム”の間に囚われずに過ごせば、

その後も囚われず、その間に囚われてしまえば、その後も囚われてし

まうといったようなことが、もしあるなら、今回の課題で実感できる

かもしれません。

 

横揺れも、そこから発生するリスクが気になっているというより、

気になったのに確認をしてない、もしくはできなかったという不全感

を強い不安と感じている可能性もあります。不全感が不安となれば加害

強迫というより不完全強迫で、私にとっては我慢しやすいはずですが、

なぜか難しく感じます。