強迫症の私にとって、駅は迷宮です。

普通に道を歩いていても、様々な確認が止まらない私に

とって、階段、曲がり角、人混みなどは、なるべく避けて

通りたいシチュエーションです。

 

駅は、それらの苦手要素が詰まっています。加えて、人目が

あると集中できないところに、駅員さんの目があります。

 

駅で緊張する要素のひとつに、”一旦、改札を出てしまうと

戻れない”というものがあります。常々、おかしなところが

気になり頭から離れないのですが、改札を出てしまってから、

自動改札機の死角にあたる部分に、何か問題があるような気

がして、どうしても戻りたくなることもあります。

 

そういった場合、駅員さんに「鍵を落としたかもしれない」

等の嘘をついて、再入場することになりますが、かなり神経

を使います。

 

先日、ICOCAカードの存在を思い出し、「あのカードが

あれば、再入場もカードをタッチするだけなのでは?」

と、駅で確認したところ、再入場して電車に乗らなかった

場合、駅係員に声かけし、適切な処理をしなければならない

とのことでした。やはり定期でなければ、駅の出入りが自由

にならないようです。

 

このところ、私の頭の不調を理由に、実家に行く回数を

少なくしているので、定期を買うと、毎回切符を買うより

大幅に高くなってしまいます。

 

おそらく成人男性であれば、電車を降りてから改札を出る

まで、1~2分だと思いますが、私は10分以上かかります。

 

駅のホーム、エスカレーター、自動改札機など、何かが

気になって引き返してしまうこともあるので、なかなか

出られません。

 

先日は、途中、リュックが壁にぶつかったことがあったの

ですが、アパートに着いてから「もしや、壁ではなく人

だったのではないか?」と、どうしても気になり、駅まで

引き返そうか、さんざん悩んだ挙句、JRのお客様センター

電話をしました。「リュックにぶつかって倒れた方いません

でしたか?」という、係の方も対応に困ったであろう質問

をしましたが、丁寧に「そういった事故の報告はありません」

と教えていただきました。

 

ヘルプマーク、カメラ内蔵メガネ・・と少しでも、緊張を

抑えてスムーズな移動を画策しますが、なかなかうまく

いきません。肝心な頭が治らないと、どうにも不便です・・