強迫性障害の二分思考と、不安そのものを恐れる気持ち。

「だいたい大丈夫」という状態は、強迫患者

にとって不安を誘発する状態でしかありませ

ん。なので、大丈夫か否か、白黒ハッキリさ

せたがります。そもそも、この世の中に絶対

大丈夫という状態はないのでナンセンスなの

ですが、長年の思考の癖でそうなります。

 

見落とされがちなのは、強迫患者は不安その

ものを非常に恐れているということです。思

考は最悪の結果まで及んでいない場合も多い

です。それ以前の不安を抱えたままま過ごす

時間を恐れています。

 

これは思考の癖というより、長年不安そのも

のに苦しんできた結果なのでやむを得ません。

ただ、徐々に慣れていかなければ強迫は治り

ません。

 

少なくとも、二分思考をやめる、不安を恐れな

い、といったことは簡単にできないということ

を前提に治療を進めなければなりません。

 

行動療法では不安階層表を作り、不安の軽いと

ころから挑戦します。不安の軽いところでしつ

こく、二分思考と不安を恐れる気持ちに面と向

かい慣れていきます。私がそうであるように臨

床心理士がついて指導をしてもらってもうまく

いきません。結局、我慢できない自分と「我慢

ではなく受け流すんです」という謎アドバイス

の狭間で苦しむことになります。

 

結局は我慢です。でもうまく段階的にアプロー

チすれば我慢もしやすいと思います。少なくと

も、私もこの半年の改善はゼロではないことか

ら、上手くないなりに我慢できているというこ

とかもしれません。

 

様々なライフイベントで行動療法は加速も減速

もします。

 

継続するモチベーションを維持するのは難しい

のですが、このところは・・

物価高騰に対する給付金や、作業所の給料とい

う名の給付金、それらを大きく捉え「自分は国

費で強迫の治療に専念している」と考えます。

すると行動療法はNASAの宇宙飛行士同様任務で

す。力を尽くして任務を行おう、という気になり

ます。

 

さらにNASAのワッペンを買ってTシャツに貼り付

け、ますます自分を盛り上げようと考えています。

問題はワッペンを貼るのにアイロンを使いますが、

火の元が心配です(笑)。そこを乗り越えるパワー

がNASATシャツで湧くか、今後検討していきたいと

思います。