強迫性障害のカウンセリング。7月5日のトピックス。

強迫性障害を克服した人のコメントで「強迫

観念を流し、これを流してしまって大丈夫かと

いう思いも流し、3ヶ月ほどすると改善しました」

というものがあり。私の強迫観念は概ね”人を転

倒骨折させたのではないか?”といったものなの

で、3ヶ月間は犯罪者になる覚悟で、人を転倒骨

折させた可能性を流し、これを流してしまって大

丈夫か?という思いも流さなければならないので

はないか?】

 

”犯罪者になる覚悟”は不要。”犯罪者になる可能性

もある”と捉える。またそのわずかな可能性に人生

を振り回されるのはおかしいということをしっかり

考える。強迫観念は恐れている考えであり、そうな

る可能性をできるだけ排除したくなるもの。しかし、

その考えは現実ではなく、「完全に大丈夫」と確信

を持つことはできない。「恐れていることが起きる

かもしれない」不安はありつつ、強迫行為をしない

取り組みが大切。

 

【早朝、誰もいないと思っているところに、通勤サ

ラリーマンに遭遇し動揺、確認が多くなる】

 

まず、動揺していることを自覚する。一旦、立ち止

まるのは良い。立ち止まって冷静になり、強迫観念

は気にしなくてよいものということをしっかり考え

る。

 

【強迫観念が湧いたとき、気功の要領で、頭の中心

の気を右に(隅に)ズラす、と言う操作をしてみて

いる。気功そのものの効果より、気の操作に気が取

られることで、強迫観念が流しやすくなっていると

思われる】

 

”受け流す”ことに気を取られるのではなく、隅によ

けて、活動に意識を向けられると良い。気の操作と

前方注意の2点で、強迫観念が流れやすいのであれ

ば、それができていると思われる。

 

【英文の暗記をし、日本語を英文に直す作業をして

いると、1文書いたらすぐにでも正解を確認したい衝

動が湧く。そこを我慢して確認せずに30文ほど書い

てから正解を見る。この衝動と我慢が、散歩途上の

確認欲求と我慢に非常に似ているが、こういった日

常の衝動を我慢することは行動療法になり得るか?】

 

”気になる→確認”が習慣になっているのであれば、す

ぐに確認せず、一旦置いておく練習ができると良さそ

う。英語に限らず、「リュックのチャックを閉めたっ

け」と気になったときに、すぐに確認せず、一旦置い

てみる。置いてみると、そのうち忘れてしまうことが

わかる。そういった細かい練習も、可能であれば取り

入れてみると、蓄積的な効果が得られる可能性はある。

 

【友人の強迫症状を見て。傍から見ると、かなり的が

外れている。つまり自分の加害強迫も、傍から見ると

的が外れていて「もっと他に気にすべきことがあるだ

ろう」もっと言えば「人生として、そこを気にしてい

る場合ではない」という指摘は必至だと思う。傍があ

り得ないと言えば、あり得ないのであって、気にする

なと言えば、気にするべきではないように思う】

 

”納得できるか否か”ではなく、”どう行動するのがその

後の自分にとって大事か”という視点で取り組めると良

い。そもそも強迫観念なので納得できることはない。