強迫性障害のカウンセリング、6月10日のトピックス。

短距離で同じコースの散歩は負荷が軽い

ですが、ルーティーンの確認行為が染み

ついているので、それを崩すのが難しく

なっています。コースを変えれば解決し

ますが、コースを変えると負荷が重くな

り、散歩自体のハードルが上がってしま

うので、できれば変えたくありません。

(対策)

①ひとまず負荷の軽そうなコースを探して

みる。

②コースはそのままで、歩き方を変えてみ

る。(逆回り、道の横断を繰り返す等)

 

散歩をしていると、しばしば振り向いて確

認したくなります。ひとまずそれは強迫観

念、「ここで振り向いて確認しなかったら

家に戻ってからこの不安が肥大するのでは

ないか」という考えも強迫観念。加えてそ

の場で確認するか否か、があとで起こる強

迫観念に必ずしも結びついているわけでは

ないので、無視して前進するのが理想的で

す。

(まとめ)

①その場での確認と後から湧いて来る強迫

観念は必ずしも結びついていない。

②「あれは大丈夫であったか?」と後から

湧いてい来るのは単なる考えに過ぎない。

③その場で気になるのも強迫観念だが、

「あとから強迫観念が肥大して苦しむので

はないか」という考えも強迫観念に過ぎな

い。

 

理想的には「振り向いて確認したい」という

気持ちが湧いた時に、次の行動に移ってしま

うことです。それを重ねていく。あとになっ

てどこが気になるか、それとも何も気になら

ないかはわからないので、前進あるのみです。

 

曲がり角で、どうしても振り向きたくなって

いるところに「次の行動に移ってしまう」と

いっても、散歩中はただ歩いているだけなの

で、なかなか難しいです。

 

本人は振り向きたいのを我慢して前進すると、

それを家まで引きずるパターンを多く経験し

ているので、やはり振り向き確認をしたくな

ります。やはり現場で”そこそこの不安”要素

を残すのは良いが、どうしても振り向きたい

ものを我慢するのは、現実的に難しいと思っ

ています。

 

結局、迷い迷い「この不安は無視」「これは確

認しておこう」と取捨選択を繰り返し、小さな

不安であっても、それを無視し続ける蓄積的効

果で、徐々に不安が湧かなくなってくることを

期待するしかないように思います。

 

我ながら堂々巡りしてます・・