強迫性障害。できる我慢をどんどんしていけば、強迫は改善するか?

強迫性障害にあっては、一時の安心が未来

の不安を強めるという皮肉なロジックが悪

循環を生みます。とにかく確認して安心を

する、という作業を我慢しなければなりま

せん。

 

日常の中で細々、確認したい欲求が生まれ

ます。トイレから出るとき、後ろ手にドア

を閉めたとき、そういったときに、振り向

いて確認をしたいと思いますが、はたして

それらを我慢して、蓄積的に強迫が改善す

るかは定かではありません。ただ、やって

みるしかありません。

 

確認したい欲求が生じた時、いちいち「こ

れは強迫観念、これは常識的な確認」と分

別するのは困難です。ただ「これはさすが

に強迫観念」とわかる場合があるので、そ

のときに我慢すれば良いと思います。

 

作業所では「明日も来る」「接する人はみ

んな知り合い」といった安心感が働き、確

認欲求を我慢しやすいです。気持ちに余裕

のあるときは、比較的強い不安であっても、

理屈で抑え込むことができます。

 

昨日は、帰り際、何度カバンを確認しても

(貴重品)、なぜか安心できない感じがし

ました。不安なままでしたが、「充分確認

した」「明日も来る」といった思いが助け、

それ以上の確認を我慢することができまし

た。

 

「強迫を治す」という本では、確認を我慢

できたことを「勝ちを拾う」と表現してい

ます。作業所でどんどんプチ勝ちを拾い、

症状が改善しますように・・