【強迫観念の扱い】
強迫観念が時間と共に弱くなっていることは
認識できていても、時間の経過と共に、新た
な不安要素(夜になったら引き返して確認で
きなくなる等)を加えて、トータルで扱いに
くいものにしてしまっていると考えられます。
また強迫観念の質的変化を求めすぎていた点
も問題です。これまでは、
①強迫観念の質的変化を追い過ぎ。
②新たな不安を加えて、強迫観念を強くして
いた。
これからは、
①「(強迫観念があっても)集中して作業が
できた」というところに着目。強迫観念を頭
の隅に置くことができたところに着目。
②そもそも強迫観念は気にすべきものではな
い、ということを再認識する。
この二つを意識してみようと思います。
【散歩(行動療法)時の意識】
・苦手なシチュエーションを迎える前から身構
えない。
・強迫観念は起こってから対応する。
・原則、散歩を楽しむ。
・強迫観念が出てから、強迫行為をするまでの
間に一呼吸入れる。(そうだ私はここで振り向
くんだったと気づき、確認を思いとどまる感じ。)
【カメラメガネはプラスかマイナスか】
カメラメガネを使うことで確認を減らすことが
できます。ただ、それは「あとで映像確認可」
という保険で安心していることによります。行
動療法は自分を不安にさらすことに意義がある
ので安心要素は本来避けなければなりません。
強迫観念は本来癖や条件反射ではありませんが、
長年罹患することで確認が癖や条件反射になっ
てしまう場合もあると思います。その場合は曝
露というより、条件反射等を押さえる何らかの
方法を考えなければなりません。
カメラメガネをかけることで、それができるなら
ひとまずの意義があると言えます。
①確認しながらでもカメラメガネ無しで歩くのが
良いか、
②カメラメガネをかけてでも確認せずに歩くのが
良いか、
となれば、癖や条件反射を押さえることに関して
は後者のほうが有効であるように思われます。
実際は、カメラメガネをかけていても、かなり確
認するので、明確なラインは引けませんが、
・カメラメガネをかけて確認せずに歩くのは行動
療法としてアウトではない。
・まずはカメラメガネをかけて、普通に歩くこと
を目標とする。
・普通に歩けるようになったら、
①帰宅後映像確認をしない。
②徐々にカメラメガネを外していく。
と段階的にアプローチすることを考えています。
ただ、こういったことを考え始めたのが昨年9月、
最初は確認が減ることで移動時間の短縮になりま
したが、徐々に確認が増え、カメラメガネをかけ
ても気になるところは確認してしまい、意味がな
くなり、3ヶ月ほどで一旦終了。結果的に1度目の
試みは失敗しています。
当時は実家との往復で、神経を消耗しており、環
境因子がマイナス方向に働いたから失敗した、と
解釈し、2度目のチャレンジをするしかありません。