強迫性障害のカウンセリング、5月24日のトピックス

【強迫観念の扱い】

強迫観念が時間と共に弱くなっていることは

認識できていても、時間の経過と共に、新た

な不安要素(夜になったら引き返して確認で

きなくなる等)を加えて、トータルで扱いに

くいものにしてしまっていると考えられます。

また強迫観念の質的変化を求めすぎていた点

も問題です。これまでは、

①強迫観念の質的変化を追い過ぎ。

②新たな不安を加えて、強迫観念を強くして

いた。

これからは、

①「(強迫観念があっても)集中して作業が

できた」というところに着目。強迫観念を頭

の隅に置くことができたところに着目。

②そもそも強迫観念は気にすべきものではな

い、ということを再認識する。

この二つを意識してみようと思います。

 

【散歩(行動療法)時の意識】

・苦手なシチュエーションを迎える前から身構

えない。

・強迫観念は起こってから対応する。

・原則、散歩を楽しむ。

・強迫観念が出てから、強迫行為をするまでの

間に一呼吸入れる。(そうだ私はここで振り向

くんだったと気づき、確認を思いとどまる感じ。)

 

【カメラメガネはプラスかマイナスか】

カメラメガネを使うことで確認を減らすことが

できます。ただ、それは「あとで映像確認可」

という保険で安心していることによります。行

動療法は自分を不安にさらすことに意義がある

ので安心要素は本来避けなければなりません。

 

強迫観念は本来癖や条件反射ではありませんが、

長年罹患することで確認が癖や条件反射になっ

てしまう場合もあると思います。その場合は曝

露というより、条件反射等を押さえる何らかの

方法を考えなければなりません。

 

カメラメガネをかけることで、それができるなら

ひとまずの意義があると言えます。

①確認しながらでもカメラメガネ無しで歩くのが

良いか、

②カメラメガネをかけてでも確認せずに歩くのが

良いか、

となれば、癖や条件反射を押さえることに関して

は後者のほうが有効であるように思われます。

 

実際は、カメラメガネをかけていても、かなり確

認するので、明確なラインは引けませんが、

・カメラメガネをかけて確認せずに歩くのは行動

療法としてアウトではない。

・まずはカメラメガネをかけて、普通に歩くこと

を目標とする。

・普通に歩けるようになったら、

①帰宅後映像確認をしない。

②徐々にカメラメガネを外していく。

と段階的にアプローチすることを考えています。

 

ただ、こういったことを考え始めたのが昨年9月、

最初は確認が減ることで移動時間の短縮になりま

したが、徐々に確認が増え、カメラメガネをかけ

ても気になるところは確認してしまい、意味がな

くなり、3ヶ月ほどで一旦終了。結果的に1度目の

試みは失敗しています。

 

当時は実家との往復で、神経を消耗しており、環

境因子がマイナス方向に働いたから失敗した、と

解釈し、2度目のチャレンジをするしかありません。