強迫性障害のカウンセリング、6月21日のトピックス②

(カメラメガネ使用時の行動療法的負荷のかけ方)

①その場では確認するが、後から気になっても確

認に戻らない。

②その場での確認頻度を減らす。

③カメラメガネは使うが確認せずに進む。

これを段階的に進んでいく。

 

すでに③を目指し、しばしば②の状態にあります。

ただ③はしばしば「確認は多少するが、カメラメ

ガネは使わない」という段階に変更しがちです。

やはり常にカメラメガネを使っていると、単純に

イヤになってくることがあります。なので、カメ

ラメガネを使わない段階に目標を変更しがちです。

でも、やはり理想的には「カメラメガネは使うが

確認せずに進む」を定着させ、徐々にカメラメガ

ネを外していくのが良いように思います。

 

(理屈によって強迫が抑えられるときは、いつも

と何がちがうか?)

強迫の出方が弱い、もしくは精神的な余力がある

ということだと思います。

 

(曲がり角を曲がり、振り向き確認をしたいとき、

次の刺激があれば、それが和らぐと思うが、散歩

中では、これといって刺激がない)

振り向きたい気持ちにとらわれた状態で歩いてい

るのが問題、強迫観念は置いておき、その先の散

歩に意識をしっかり向けられると良いと思われる。

 

今回の最大の課題である「強迫観念を置いておく」

です。理屈で否定するでもなく、力技で”負けるか”

と闘うのでもなく、「置いておく」です。かなり難

しいと思います。

 

(これといって根拠はないが、不安が強く、散歩に

行きたくない)

その不安を置いてチャレンジできると良い。

 

やはり不安を置いておくのが課題のようです。森田

療法の恐怖突入を思い出しました。

 

(散歩は神経を使うので、体力作りにエアロバイク

はどうか?)

散歩以外にもできると良い活動があれば、取り組め

ると良い。

 

もっとも効果的なのは、やはりテニス等ゲーム性の

あるスポーツを楽しむことだと思います。強迫性障

害に対する、有酸素運動やリズム運動の有効性につ

いては、それほど文献的裏付けはないと思います。

リズム運動100日が良い、ということで、踏み台昇降

を100日やってみた、といった方もネット上にいらっ

しゃいましたが、効果は感じていないようでした。あ

くまでしたほうがベターというレベルであると思うの

で、エアロバイクを買ってわざわざするか、と自問す

ると迷います。ただ、自覚的に体力が落ちていること、

また疲れやすいとやはり考え方が後ろ向きになるので、

体力はつけておいたほうが良いかと思います。

 

(調子が良いと思っていても、引き返し確認までして

しまうことがある)

強迫行為はしても不安がなくならずかえって悪化する

ため、確認や振り返りをしないで置いておくこと。そ

の間は不安な考えにとらわれず他の活動に意識を向け

て過ごすことが大切。

 

漫画を描く、英語を覚える、など、比較的集中しない

とできない活動を準備していますが、問題は、あまり

に調子が悪いと、それらもできない、というところで

す。意識を他に向ける活動ができないので、強迫観念

を置いておくことがますます難しくなります。