介護中、運よく大事に至らないことがありますが、運がいいなら、いっそ問題が起きないでほしい。

先日、母の認知症発言に対し、父が癇癪を起し、

家を出ていくと言い出しました。食器や瀬戸物を

随分投げて壊した挙句なので、こちらも物理的に

止める気力も、機嫌を取る気力も失っておりました・・

 

父は札入れを探しましたが、見つからず「お金が

なかったら、出て行ってもさっそく困る」と言い、

またしばらく札入れを探しておりました。おそらく

この時あっさり札入れが見つかっていれば、そのまま

出て行っていたことと思います。それはそれで無事を

確認するまで、私も帰れませんので、大事になっていた

と思います。

 

このとき実は、札入れは定位置に入っておりましたが、

いつもより奥に入っていたというだけで、興奮している

父は見つけられなかったようです。

 

この後私が、お金に関する、父にとって納得のいかない

話を父に告げたところ、今度はその件に対し、機嫌を

悪くし、そうこうするうち、自分は元々、母に対してで

はなく、このお金の問題に対し癇癪を起していたと錯覚し、

家を出ていく話は忘れてしまったようです。もちろん、

そのお金問題は、矛先が私や母ではないので、意図的に

父に告げたものです。

 

こういった、他の話題を持ち出し、いま抱えている問題から

注意を逸らすといったことは、これまでも再三しています

が、概ね成功しません。今回はうまくいった珍しいケース

です。

 

運よく、父が札入れを見つけられず、運よく、父が納得

いかないお金の問題があったことで、大事に至りません

でしたが、いっそこういった問題が起きないよう、穏や

かに過ごしてほしいものです。

 

ちなみに、母の認知症発言は、

「私はほっとかれてるのね」「私はいないほうが

いいのね」といったものでした。

デイサービスから帰ってきた父が、デイサービスに

関する(妄想含む)気に入らない点を延々、私に

解説していたところ、その話がまったく理解できず、

また話に入れない母が、機嫌を悪くし、上記発言に

至ったようです。

 

父の気を逸らしたお金問題は、叔父からの経済支援

の要請です。叔父の墓や戒名料として、かなり高額

な支援をしてほしいとの旨でした。父は長男ですが、

遺産を相続したわけでなく、逆に祖母と同居、世話

をした経緯あり、叔父に高額な支援をする理由は、

原則ありません。また、これまでも他の名目で、叔父

に高額が渡っているので、これ以上の援助は理由がない

状況です。話を難しくしているのは、父が認知症である

ため、記憶が定かでなく、判断が危ういところです。

 

父が見つけられなかった札入れですが・・

その数時間前に、私がルーティーンの実家見回りで、所在

を確認しています。「いつもより奥に入ってるな~」と、

思ったものの、直さずそのままにしておりました。それが

のち、功を奏します。”いっそ問題を起こさないでほしい”

とは言うものの、こういったなんとなくな運の良さには

感謝しています・・