実家を二日あけたら、父の財布なくなる。

私の神経症悪化のため、実家介護を二日休みました。

今日、実家に行くと、父の第一声は「(通帳等)どこにも

ない」とのこと。発言は的を得ておらず、通帳や印鑑は

散らばっているものの、テーブルや床に置いてありました。

ただ、財布はなくなっていました。その後、1時間ほど

思いつくところを探してみましたが、見つかりません。

運が良ければ、布団や服に紛れて押し入れ等にしまわれ

ていると思われます。運が悪ければ、捨てたか、外で

落としたか・・

 

あとは出てくるのを待つしかありません。中身は23000円

の現金。お金を失くしたことも問題ですが、財布を失くし

たことが覚えられないのも大きな問題で、財布がないこと

を告げると、父はそのたびに驚き、探そうとします。

おそらく、今後、財布がないことに気付くたび、電話が

かかってくることになると思われます。現時点ではこれと

いって対策は思いつきません。

 

実家をあけて一日であれば、どこかに置きっぱなしに

なっているところを回収できたように思います。もう

一日かけ、回収困難な状況に至ったのでないか・・

 

もし母が置きっぱなしの財布を見つけていれば、定位置

に戻す才覚はありませんが、どこかにしまい込むので、

見つからないまでも、失くなってはいないと思われます。

 

冷蔵庫の中身から、父が買い物に出た形跡はないので、

外で落とした可能性は低いと思われます。置き場所が悪く、

ゴミ箱に落ちる等していれば、見つかる可能性は低いでしょう。

 

父には”母方の叔父に盗られた”との妄想も出ておりました。

自分が失くしたことをどうしても認めたくない心理かとは

思いますが、それを聞くほうは、不快極まりないです。幸か

不幸か、母はそれを理解する能力を失っており、そこから

新たな混乱が生じなかったのは、不幸中の幸いです。

 

ちなみに、通帳は私がコピーしたダミーなので、失くなっても

大きな問題はありません。父が一日何度も確認するため、相当に

痛んでいます。またそのたびに定位置から動かすため、失くなる

ことも多いです。痛んでるが故に「これ大丈夫な通帳か?」と

再三、私に尋ねますが、答えるのも苦痛な質問です。もはや

「大丈夫」の意味が、父本人も定かではないでしょう。

 

4冊のダミーの通帳を作るのに、コピー、切り貼り等2~3日

かかります。一見本物に見えるレベルとなると、かなり慎重に

作らないとできません。また、ただでさえ、気の重い作業である

ところに、コンビニで通帳をコピーするのは、確認が止まらない

神経症である私には酷な作業です。ダミーの通帳が痛んだから

といって、簡単に作り直せるものではありません。通帳がコピー

であることを知る父方の叔父から「新しいページをちょっと貼り

付けてくれたら・・」といった依頼もありますが、まったく

「ちょっと」ではありません。

 

今日は、私が財布を探す間も、私が定位置にしまった通帳を

また父が持ち出し、中身を確認。私を呼び出し「これ大丈夫な

通帳か?」とのこと。結局、財布を探す、通帳を確認する

を繰り返し、今後しばらくの混乱を示唆するようで、随分と

気の重いまま実家を後にしました・・