タイミング悪く、認知症父にお金を無心する叔父。実家はさんざんです。

先日朝、実家に行くと魔法瓶がガレージ

に置かれており、見ると、中がザクザク

に割れていました。父に確認したところ、

理由は覚えていませんでしたが、癇癪を

起し壊したとのことでした。

 

午前中、世間話をすると、父はどこか

上の空で、内容的にも的が外れており、

精神的な混乱が治まっていない印象が

ありました。ひとまず、魔法瓶はすぐ

にでも使うこと、この問題を早めに解決

したほうが良さそうなことから、急遽

買いに行きました。

 

急遽といっても、徒歩と電車なので、

時間がかかります。魔法瓶を買って帰り、

なんとなく不穏な空気が治まることを期待

しておりました。

 

新しい魔法瓶を持って、実家に帰ると叔父

が来ておりました。もちろん、お金の無心

です。父に一筆書いてもらおうと、紙とペン

が用意されていました。

 

お金の話は、父の精神を不安定にさせるので、

父の目つきがますます偏執的になっており

ました。そこに母がお茶を出そうと、中が

ザクザクに割れた魔法瓶をガレージから戻し、

それを使ったので、急須、湯呑、テーブル、

床とガラスの破片が広がり、それら回収と

掃除に時間を要することになりました。

そうこうするうち、割れた魔法瓶を使った

ことに父が怒り出し、ますます状況は悪化

しておりました。

 

その状況にして、叔父はお金の話をやめる

ことはなく、結局、父が通帳と印鑑を持ち

出し「200万下ろす」と言い出しました。

運よく午後3時を過ぎていたので、窓口

対応は終わっている等、いろいろ理由を

付けて、ひとまず、その日下ろすのは

無理である旨説明しました。

 

その件に関しても、父が”自分のお金が

自分の自由にならない”ことで怒り出し、

その父への対応と、その状況でも尚、お金

の催促を繰り返す叔父の対応で、さっぱり

事態が収まりませんでした。

 

収まる気配がないことを理由に、アパート

に帰ることにしました。父は”話はまだ終わ

っていない”と怒り、叔父もお金を受け取る

算段がついていないと不服そうでしたが、

「先ほどから同じ話の繰り返し」である旨を

伝え、帰りました。

 

叔父としては、”墓代、叔父夫婦の戒名料と

して数百万ほしい”とのことで、”人生の集大成”

であるとか、”生き様”であるとか、いろいろ

理由を付けているのですが、すでに父が叔父

に渡したお金は1千万を越えており、

「今まで渡したお金はどうしたか?」という

大きな疑問が普通に生じます。残念ながら

父は記憶がないので、そこを疑問に感じる

ことがありません。

 

叔父のお金の使い道については、孫の学資

に使ったり、車を買ったりと、すべてでは

ありませんが、半分程度はわかっています。

ここ数年、羽振りよくお金を使い、叔父自身と

しては、方々での面目を上げ、最後に高額な

戒名を付けることで、死後も面目を維持する

といった意味での集大成だと思いますが、

とても納得できるものではありません。

 

そもそも記憶が定かでない人間から高額のお金

を受け取ること自体が大問題なので、使い道

以前の問題でしょう。

 

お金の管理問題は、随分と私を疲弊させますが、

少なくとも被害の広がりが阻止できたことが

救いと考えるしかありません。