強迫観念で身動きが取れない時、自分にかける言葉。

強迫観念が強く、確認を繰り返しても、どう

にも安心できず、身動きが取れなくなるとき

があります。その際、理屈を持ち出し、その

場から脱しますが、ひとつの理屈の効果には

使用期限があります。徐々に効果が無くなる

からです。

 

少し前までは「物理的にあり得ない」「数学

的にあり得ない」という理屈を使っていまし

た。

 

玄関のドアが閉まっているか否か確認すると

きなど、物理的にあり得ない方向まで確認し

ます。また、再三確認しているのに安心でき

ません。

 

物理的にあり得ない方向に関しては、そのま

ま「物理的にあり得ない」と自分に声かけし

ます。また、再三確認しているのだから、確

率的に鍵が開いている可能性はほとんどあり

ません。なので「数学的にあり得ない」と声

をかけます。

 

どうもこのところ、これらに効果が無くなっ

てきたので、「問題が思いつかないから、ど

うしようもない」という声かけに変えました。

 

鍵の確認を繰り返しているときなど、具体的

な問題は思いついていません。そこはかとな

い不安を消そうと闘っているだけです。そこ

で「(具体的な)問題が思いつかないから、

どうしようもない」と声をかけ、その場を立

ち去ります。このところ、これでなんとか強

迫観念をかわしています。

 

これが「問題が思いつかないから、大丈夫」

とすると、「本当に大丈夫か?」と自問する

ことになります。なので「どうしようもない

」。どうしようもないから確認を続けてもし

ょうがないと、わずかに納得しているようで

す。

 

これらは、呪文と言っても良いと思います。

呪文は自分をダマして、いつもの能力以上の

能力を引っ張り出す方法とも言えると思うの

で、強迫観念で身動きが取れない状況から脱

する言葉は、呪文に近しいとも言えます。

同じ呪文は何度も使えない、徐々に効果が無

くなる、というところも共通しています。

 

なので秘蔵の呪文は、本来いざという時にし

か使ってはいけません。しかし強迫の場合、

いざというときが多いので呪文の更新が常に

必要です。

 

とはいえ、なかなかしっくり来る呪文も思い

つきません。現在使っている「問題が思いつ

かないから、どうしようもない」も「どうし

ようもない」の部分が、なかなか思いつきま

せんでした。

 

結局は、あの手この手ですが・・

 

今朝もコンビニの帰り道は振り向いてばかり、

強迫というのは、なかなか手強い呪いです・・・