怒りの感情と記憶。

1分前の記憶がない母ですが、

怒り始めると、1時間前の

怒った原因を覚えています。

 

今朝は、父が郵便局に一人で

お金を下ろしに行ってしまい、

すでに父一人ではお金を下ろせないように

してあるので、そのまま帰宅。

その旨、父が母に告げたところ、

母が郵便局の対応に、怒り始めました。

「自分のお金を自由にできないとは

どういうことか?」と。

 

そこから、1時間くらいはそのままで

あったように思います。

 

父は、お昼ごろになると、

朝あったことをしばしば

忘れますが、朝から妄想が

始まるときは、怒りの感情を

伴うことが多いので、昼になっても

朝のことを覚えています。

その代わり、怒りも妄想もそのままです。

その記憶は役に立ちません。

 

怒りや妄想といった負の感情や症状が

保持されやすいというのは、

家族にとっては苦しいばかりです。

 

父が、私の結婚問題に偏執的に

関わっていた頃、

父が比較的しっかりしていたのも、

”負の感情や、偏執的なこだわり”の保持

といった感じで、

同じような理屈によるのでは、と思っています。

 

医学的に何らかの説明はできるのでしょうが、

怒りが止まらないのも、妄想も、

原則的にはどうしようもない

と思っています。

 

以前、大学病院の知り合いから、

認知症もよくなるらしいね」と声をかけられ、

てっきり薬や、何らかの治療によるものと

思って聞き返したら、「接し方で」とのこと。

やはり粘るしかないか、と思いました。