対強迫、カメラ内臓メガネ考②

当初、想定していた行動療法的負荷は、前提に「確認なしで

移動」としていましたが、これは困難でした。これまで

さんざん確認しながら移動してきたので、カメラ内臓メガネ

をかけたからといって、ゼロにはなりませんでした。カメラ

に絶対的信用があるわけではないので、「録画してるから

大丈夫」と思い切ることはできませんでした。

 

確認なしで移動となれば、それはそれで別のトレーニングが必要に

なるように思います。確認をしない代わりに、全編録画し、アパート

に着いてから全編再生確認するところから始めなければならないで

しょう。それである程度納得できるようになるにも、時間がかかると

思います。この方針であれば、徐々に再生時間を減らしていくのが

目標になると思います。

 

現在は、カメラの容量の都合もあり、確認の際しか撮影していません。

ますます確認ありきを心理的に刷り込みそうでもあるし、カメラの操作

も手間がかかります。ここはカメラに容量の余裕があれば、確認の際の

労作が減ることで、刷り込みの度合いが軽減すると思います。ただ、

終始撮影しているというのも無駄は多いです。

 

カメラの信用度は、もっぱら自分の撮り方によるところ

が大きく、想定した視野が撮れていれば、信用できますが、

現時点では、やはりカメラと視野はちがうので、あとで確認

したときに、死角のある不安を煽るような映像となってしまい

がちです。

 

だからといって、できれば使わずに済ませたいものを、練習する

のもトータルでマイナスであるかもしれません。そもそも撮影

の練習をするとなれば、実際の通り道でメガネの角度、頭の振り幅

等を練習しなければなりませんが、ただでさえ避けたい確認行為を

積極的に練習することになるので、強迫症状へのマイナスの影響は

計りかねます。

 

現在は、確認ありきで移動し、所要時間は半減、アパートに着いて

から映像を確認しないことを、ひとまずの目標として施行しています。

 

影練習をすれば、所要時間はさらに減り、映像確認しない率も上がる

と思いますが、撮影練習は前述の通り、迷いどころです。

 

ひとまずではありますが、撮影練習は保留とし、所要時間半分もしくは

それ以下をキープしながら、到着後映像確認をしないこととするのが、

ひとまずの負荷として妥当ではないかと思います。

 

このところ、注意している行動療法の方針として、”ハードルは低くても、

それが確実に越えられるようになるまで続ける”というものがあります。

そもそも方針が間違っていれば、越えられるようになりませんので、途中

で方針転換を余儀なくされるでしょう。

 

映像確認をしなければ、撮影技術は向上しないでしょう。それも行動療法

の不確定要素の負荷として機能すれば、トータルでプラスに働くとは思い

ます。

 

行動療法は、”確認しなくても何も起きなかった”ということを学習するもの

ではなく、”何か起こるかもしれないし、起こらないかもしれない”という

スッキリしない状態に慣れていくことだと解釈しています。それからすれば、

自分の方針に自信が持てない状況も、プラスに働く可能性はあります。ただ、

できれば、適切なアドバイザーがいて、これはプラス、マイナスと判断して

くれたほうがベターだと思います。これがないものねだりであることは、経験

上わかりますが、なんらかのサポートはほしいところです・・