強迫症者にとっては、日々の予定がいちいち冒険です。

今日は、父を健康診断に連れて行きました。

クリニックまでは、父がいま宿泊している施設の方が

車で送ってくれるという、ありがたい計らいでした。

 

今回、私がとらわれていたのは、私自身のクリニックと

の往復です。このところの毎日なんらかの予定がある生活

で、頭が余力を失っています。そこに電車、徒歩にて

クリニック往復をすると、また頭がオーバーヒートを起こし、

寝込むことになりそうです。

 

では、タクシーを使う、という選択肢が以前は簡単だったの

ですが、このところ調子が悪く、タクシーに普通に乗れません。

 

駅前に停まって待っているタクシーなら、なんとかかんとか

確認しながら乗りますが、それでも運転手さんから、

「なんじゃこいつ」という扱いを受けます。それが、電話で

タクシーを呼ぶと、タクシーがどこに止まるかわかりません。

私がいるところの道路を挟んだ向かいに止まり「はよ、乗って~」

などと言われることもあります。

 

おそらく普通であれば、道を渡ることなどなんでもないと

思いますが、私にとっては緊張の一瞬です。加えて運転手さん

が見てるのでプレッシャーもかかります・・など考えるうち

タクシーに乗るのも、このところ怖くなってきました。

 

先日からずっとこのことが頭から離れませんでしたが、良い

方法は浮かびませんでした。結論的に昨夜の時点では、時間が

かかってもよいから電車、徒歩で行くことにしていました・・

 

が、結果的に、今日はタクシーで往復しました。特に帰り道は散々

迷ったあげく、自分の頭の不調ぶりから、タクシーを選択しました。

 

クリニックからなんとか郵便局まで移動し、大通りに面して立てば、

おそらくタクシーは目の前に止まってくれるであろう、という読み

でした。が、ハズれました。無情にも大通りを挟んだ向かいにタクシー

は止まり、「渡って、乗って~」と言います。

 

常々、挙動不審な私ですが、ますます挙動不審な渡り方、さらに乗り方

でなんとか乗りました。ただ途中、運転手さんが「段差あんで~」と

声をかけてくれたので、どうも尋常ではないと思ったらしく、車に

乗ってからは、それほど「なんじゃこいつ」という扱いではありません

でした。

 

前日からの作戦そして緊張、さらに当日のどんでん返しと、ただ

クリニックに往復するだけですが、ほぼ冒険です。しかも楽しく

ないし、達成感もありません。どうしたものかとじっと手を見る

ばかりです・・