振り向いて確認する際など、確認時には死角と影に
惑わされがちです。
景色の中に死角があると、その見えない部分が非常に
気になります。そこに問題がある根拠はありません。
また、見えない部分が気になるとはいえ「何か問題が
あるのではないか」という不安以上に「気になる部分を
残したまま前進してしまって大丈夫か、あとで長期的に
苦しむことになるのではないか」といった予期不安が強い
です。
影は別種の問題があります。中等度以上に調子が悪い時、
道路上に影ができると、ひなたと影が別物に見えて、
道路をひとつの面として認識するのが難しくなります。
単純な影であればひなたと影を別々に見て確認することも
できますが、複雑に入り組んだ影だと、どうしようもありま
せん。
ひなたと影を別々に見る場合も、それをする時点で調子が悪い
ので、今度はひなたと影の境目に問題がないか?といった強迫
観念にも襲われ、キリがないです。
頭の3%くらいは、影が複雑に入り組んでいようが「問題なし」
とわかっていますが、残りの97%は「これをどうやって”問題
がない”と認識したらよいか?」という問題に囚われています。
またこの問題の先に「気になる部分を残したまま前進してしまって
大丈夫か、あとで長期的に苦しむことになるのではないか」と続き
ます。
行動療法としては、その3%をもってして、その場から離れること
を強要しますが、実際は97%と3%では比べ物にならず、それは
「えいっ」と高いところから飛び降りるような感覚です・・