不安解消行動(強迫行為)を促すのは、観念
という質的概念ではなく、不安という量的概
念であるようです。不安が伴わなければ、観
念はただの空想になります。
心身が弱っていると不安を感じやすくなりま
す。私が強迫性障害を発症したのは、鬱に罹
患してから15年程経った頃です。慢性的な
抑うつ状態を抱え、心身が弱っていたと思い
ます。その隙に付け込んで来たのが強迫です。
何度も休職しましたが、改善しないまま復帰
するので、いくらでも隙はあったと思います。
定かではありませんが、鬱のほうがややマシ
になったかな、と思ったときに強迫が湧いて
きた感じがします。結局、根本的に解決して
いないので、どこかで膿を出そうとするので
しょう。もしくは強迫として膿が出ていなか
ったら、脳梗塞などの身体症状に出ていたの
かもしれません。
そこから15年、大きく改善することなく経過
しています。もしかすると当時の無理が、脳
梗塞は起こさないまでも、脳に何らかの器質
的な変化を起こしたのではないか、とさえ思
います。
強迫性障害にあっては、過去の経緯や、発症
の原因の追究は無意味とされています。ひた
すら行動療法に励むしかありません・・