強迫性障害の不安が時間の経過と共に下がるお話・・

「強迫を治す」という本によらず、不安は

数時間以内に必ず終わりが訪れ、ただの錯

覚だったことに気付きます・・といったお

話がありますが、実際はそうでもありませ

ん。

 

不安は軽減するかもしれませんが「ただの

錯覚だったと気付く」レベルには、そう簡

単に至りません。本当に数時間以内に終わ

りが来るのなら、それを何度か経験するう

ち自信がついてくると思います。しかし、

現在でも私は自信がありません。

 

つまり強迫に罹患はしていても、脳が正常

に働いていれば不安は数時間で治まる、と

いうことであって、脳が正常に働いていな

ければ、それがしつこく続くように思いま

す。

 

過去に不安を半年以上引きづったことがあ

ります。確かに不安は軽減したかもしれま

せんが、終わることはありませんでした。

こうなると、強迫が重度、もしくは脳が機

能不全を起こしている状態と思われるので

、療養を要する状態なのでしょう。

 

また1ヶ月を目安に休憩した後、行動療法

を開始・・といったお話もありますが、1ヶ

月で脳の機能不全が改善するとも思えませ

ん。

 

ただ私の場合、抗うつ剤を30年近く服用し

ているので、そもそも脳機能が正常化する

かわかりません。

 

時間をかければ、改善がゼロということは

ないでしょう。ただ、現在進行形で抗うつ

剤を服用しており、脳が強迫というストレ

スにさらされているので、一筋縄ではいか

ないような気がします。

 

ちなみに・・

半年引きずった不安は、朝、自転車で駅に

向かっていたときのこと。道を渡る高齢男

性の間近を通りました。やや危ないと感じ、

振り向いて確認をしようかしまいか迷いま

したが、電車の時間もあるので、そのまま

駅に向かいました。その後、不安と後悔が

始まりました。「あ~あのとき振り向いて

確認しておけば、これほど不安に思うこと

もなかったのに・・」と。その後、半年経

っても、その道を見に行き、警察の貼り紙

や、自転車と歩行者の衝突事故があったと

伺わせる痕跡を探すのをやめられませんで

した。

 

同様に半年近く引きずった不安として、職

場(病院)で、患者さんの腰椎けん引をし

たのですが、牽引力の数値を確認したいと

思いながら忙しく確認できないままけん引

は終わってしまいました。その後「まちが

ったキロ数でけん引したのではないか?あ

~あのとき確認しておけば」と不安と後悔

を抱えることになりました。

 

患者さんのけん引に関しては、3ヶ月ほど経

った頃、どうにも頭から離れず、催眠療法

できるカウンセラーさんに、催眠でそのとき

の牽引力の数値を思い出させてほしい、とお

願いしました。しかし、カウンセラーさんか

らは、それは典型的な強迫性障害なので、催

眠療法ではなく普通のカウンセリングを受け

るべきと諭されました。

 

その後、カウンセリングは数回受けましたが、

これといって改善を認めないまま、仕事の忙

しさもあり、通わなくなりました。

 

やはりなかなか難しい・・