強迫性障害に対する薬物療法についての私見。

個人的に、薬は効果がないと

思っています。

もしくはこれから、ひとつの薬に対して

3~6か月飲み続けて、自分に合う薬に

たどり着くまで、その作業を続ける

といった気力は残っていません。

 

これまで、さんざん抗うつ薬抗不安薬などを

飲んできましたが、

効果を実感したことはありません。

 

強迫観念との共存はけっこう過酷です。

”仕事で疲れてしまって、少しでも横になりたい”

”少しでも食べて、体力を回復しなければ”

など思っているときに、

強迫観念が気になってしまい、

眠ることもできず、食べることもできない、

といった状態に陥ります。

通勤などで、自然発生的に強迫観念が生じる場合、

毎晩、その状態と闘うことになります。

 

そんなとき、少しでも気分が楽になる、

もしくは強迫観念が弱くなる、というのであれば

ぜひ薬を使いたいところです。

 

また行動療法をする場合も、

薬で強迫観念を弱くすることができれば、

行動療法は進みやすくなると思っています。

 

薬で不安や強迫観念をボヤかしてしまうと、

行動療法の効果が薄れてしまう、という

お話も聞きますが、

個人的に、強迫観念には条件反射的な要素

がかなり含まれているように思いますので、

条件反射を起こさなくする、と解釈すれば

内服下での行動療法も、

それなりの効果が期待できると

思っています。

 

極端なことを言えば、薬で完全に強迫観念を

消すことができるなら、

その状態で一定期間、健常者と同じ、

もしくは以前の自分と同じ行動をすることで、

条件反射から解放され、

結果的に強迫性障害も治るのではないか、

と思っています。

 

残念ながら、そういった薬に

出くわしたことはありません。

 

ただ、薬の効果も人それぞれで、

運よく望むような効果が得られる

方もいるのかもしれません。

その場合、効率よく使えば、

比較的楽に、改善が得られるのでは

ないか、と思っています。