強迫性障害を治すことにツンデレ?なスピリチュアルと、固執しない精神医学。

願望を達成するには、願望に対してツンデレが良い、

といったスピリチュアル系の話をyou tubeで聞きました・・

それは”願望に固執しない”といったお話かと、聞いて

おりました。

 

森田療法では、”治すことに固執すると治らない”

と言い、you tubeで情報発信している精神科医

「治そうとしたら治りませんよ」と言います。

スピリチュアルはわかりませんが、森田療法

東洋的な色合いが強く、先の精神科医は知識と

経験から、そういった結論に至っている思います。

 

対して、曝露反応妨害法といった行動療法は極めて

西洋的で、病気と闘う、病気を打ち負かす、といった

文化が根底にあると思います。

 

東洋的な発想はわからないでもありませんが、禅問答

のようで難しいです。個人的に森田療法は、具体的な

how toを持たないので、あまり好きではありません。

 

ただ、分野のちがうそれぞれが近しいことを言うのだから

「治すことに固執したら治らない」は、おそらく正しい

のでしょう。

 

同時に、曝露反応妨害法も、確実に効果があり、成就すれば

病を打ち負かすことができると思うので、正しいのでしょう。

 

曝露反応妨害法も使いつつ、治ることに固執しない・・

といった中庸な姿勢が求められているのか・・と思います。

 

悪く言えばいいかげん、よく言えばこだわらないといった

ところでしょうか・・

 

理想的なのは、症状はさておいて、それ以外のところに集中、

充実させることのように思います。ただ、強迫は生活全般に

暗い影を落とすので、それが難しいところではあります。

生活の中で強迫症状が出ないところに集中し、楽しみ、人生を

謳歌させるうち、頭の中の強迫の割合が徐々に減っていく・・

そんなところではないかと思います。

 

ちなみに、強迫性障害you tuberの龍の介さんは、治すことに

固執していますが、それが曝露反応妨害法をする原動力にも

なっていると思います。固執している部分を、自分の中で

うまく消化すれば、治癒の阻害因子ではなくなるのでしょう。

どうすればいいかは、わかりませんが・・

 

森田療法は具体的なhow toを持たないが故に、よくわからない

まま時間だけが過ぎていきやすく、曝露反応妨害法は”我慢”療法

であるだけに挫折しやすく、どちらにしろ治療成績は良くない

と思います。妄信することができればよいですが、長らく患えば

それも難しいところです。治療成績がそれほどよくないものを、

信じろというのも少し無理があります。

 

よってスタンスは自ずと中庸・・

自分が今していることを信じていないというのも、治療としては

マイナスなのでしょうが(笑)