「強迫を治す」(本)の鉄則、実はピンと来ません・・

(鉄則)

①(強迫に)時間、空間、エネルギーを与え

ない。

②逃げない、繰り返さない、巻き込まない、

ググらない。

③2回ルール。

 

強迫症状で頭が働いていない時でも唱えられ

るよう、呪文のように覚えてもらうことを想

定した言葉・・とされていますが、実際に頭

が働いていないときに唱えても、その状況か

ら抜け出す原動力にはなりません。

強迫症状と闘っているときに呪文のように唱

えるとしたら③の2回ルールくらいで、①②は

具体性に欠け、抽象度が高すぎて唱えてもピン

と来ません。

 

あくまで基本原則として覚えておくもので、呪

文として覚えておくものではないように思いま

す。おそらくピンと来る人もいるのでしょうが、

やはり強迫症状様々、個性も様々で、しっくり

くる言葉はそれぞれちがうように思います。

 

そういえば森田療法の「あるがまま」も、いつ

もまで経ってもピンと来ませんでした。私の頭

が悪いのかもしれませんが、「あるがまま」が

ストーンと腹落ちする人も少数派であるように

思います。

 

ちなみに「何も問題が見出せない、だからどう

しようもない」という言葉で、窮地から脱する

のも私だけで、他の方も使えるとは思っていま

せん。

 

インドのほうの呪文の捉え方だったと思います

が・・呪文は使うたびにその効力が薄れていく、

なので秘蔵の呪文は、いざというときに備えて

常々は使わないようにしておく・・といったお

話がありました。

 

おそらく私のNASAワッペンのTシャツも、宇宙

飛行士の映画を観て鼓舞されている間は有効で

も、いずれ効力を失うでしょう。迷彩服も「俺

ランボー、このジャングルを抜け、生還する

のだ・・」と妄想できるうちは有効ですが、そ

れも長くは続かないでしょう。

 

呪文も、NASAのワッペンも絶対的効力のあるも

のではありません。抗うつ剤は継続的に精神を底

上げをしてくれているのかもしれませんが、絶対

的な効力はありません。結局はあの手この手、そ

の人にとっての有効な方法を模索し続けるしかあ

りません。

 

もし若い方で、恋人ができ、その恋人とどうして

USJに行きたいと思ったら、それが最強の方法と

なるでしょう。

 

鬱30年、強迫15年・・いまだ絶対的な呪文は見出せ

ていません。オン・マリ・シエイ・ソワカ・・