結論的には、気功は効果がないと思ってい
ます。ただ、ラジオ体操+深呼吸くらいの効
果はもちろんあるので、全否定しているわけ
ではありません。ただ、一般的に想像されが
ちな、気という未知のパワーが病気が治す、
といったことはないと思います。
精神疾患の改善を期待するのであれば、テニ
ス等ゲーム性のあるスポーツを楽しくしたほ
うが効果があると思います。
私はヨガから始めて気功と、30年くらいに
なります。少なくとも私は鬱も強迫性障害も
さっぱり治せていません。
30年程前に受けた気功講習の講師の言ですが、
「気功をして精神的に強くなる、といったこ
とはありません。気功もトレーニングですか
らね、根性でやるんですよ。根性でやったら
ね、根性がつくというか、精神的に強くなる。
それだけです。だから”ラグビーやって根性つ
けよう”とか言うでしょ、あれと一緒です。」
とのこと。
当時の私は、気功の神秘性をまだ信じていたの
で、「随分と面白みのないことを言う人だな~」
と思いました。しかし、自分が長らく気功をやっ
てみて、「たぶん、それはホントだな」と思いま
す。
気功は、「新たな感覚の獲得」とも言えると思い
ます。気の感覚は主観でしかなく、悪く言えば妄
想に近いかもしれません。とはいえ、自覚的に体
に気を流すと、不随意筋が動いたり、不随意的に
体の一部が動いたりするので、まったくの妄想で
はないと思います。ただ問題は、その気なるもの
が病気を治したり、超感覚的な能力を示すか?と
いえば、おそらく否だと思います。
もし病気を治すこともなく、超感覚的な能力も得
ることもないのであれば、わざわざ気功をする必
要はありません。楽しくゲーム性のあるスポーツ
でもしましょうよ、ということになります。
もしかすると、世界のどこかで気功で病気を治し
たり、神秘なる力を発揮する人がいるのかもしれ
ません。でも、少なくとも私は会ったことがあり
ません。
上述の気功の講師の方、その後、少しだけ世に出
ておりましたが、気功家としてではなく、「玄米
菜食を勧める」講師としてです。「やはり、気功
では食えなかったか・・」と思ったものでした・・